こんにちは、こーめいです。
住友林業で建てた友人の家に遊びに行ったことで、あらためて一条工務店で家を建てて良かったと思う出来事がありました。
今回の記事が後編です。前編をお読みになられていない方は、こちらをご参考にどうぞ。
参考 一条工務店と住友林業。あらためて一条工務店で建てて良かったと思うこと。(前編)
前編とは違う視点からの話ですので、後編に分けて書きました。
住友林業が悪い!だから一条工務店で建てて良かった!というような話ではありません。
Contents
住友林業が良かったところ
私たちは住友林業で建てるつもりでしたが、一条工務店で建てることにしました。そうなった理由といきさつはこちらの記事に書いています。
参考 一条工務店と住友林業でなぜ一条を選んだのか。一条工務店を選んだ3つの理由をお話しします。
私たちの家は住友林業で建てる予感がしてたんですけどね。予算は少ないのに、なぜかそう思っていました。
住友林業で建てたかった理由を思い返すと、この3つでしょうか。
1.家を建てるなら木造で。
木造住宅と言えば住友林業のブランドイメージが好き!
2.お金は無いけど注文住宅で建てたい。
間取りにこだわりたいので、何でもできそうな住友林業がいい!
3.床には無垢材を使いたい。
木に関してはとても自信がありそうな住友林業がいい!
夫婦で最初にこだわりたかったところは、床暖房でも太陽光でもタイルでもなく『無垢材』だったんです。
無垢材に憧れていましたので、住友林業での打ち合わせのときは床には無垢材を使えますか?とすぐに聞きましたよ。
もちろん、即答でOKでした。
色んな木がありますけど、どれにしましょうか?という感じでした。
一条工務店でもモデルハウスに初めて行ったときに聞いたのは無垢材を使えるかどうかです。
即答でダメでした。
(i-smartのお話しです。)
最初は木造住宅のメーカーなのに無垢材が使えないの?なんで?と疑問だらけになりました。のちのち一条工務店には色々なルールがあることが分かってきまして、出来ないことを受け入れる心構えが出来ちゃったんですけどね。
自然な暖かさがイメージできる無垢材を使いたいという憧れは強かったです。
まあ結果として無垢材の暖かさは手に入らなかったんですけど、床暖房の暖かさを手に入れることはできました。
友人の住友林業の家でのこだわり
今回の記事を書こうと思ったきっかけの友人の家。
その家は、友人夫婦のこだわりを余すところなく実現した住友林業の家です。
照明一つをとっても、メーカーにこだわったとか、商品にこだわったとかいうレベルではありません。
イメージした天井の照明を完成させるために、天井自体の造作工事を行い、どこの展示場でも見たことが無いような間接照明が作られています。う~ん。珍しすぎて言葉で表現するのは難しいです。
また、和室は家全体のイメージと違う空間を演出するために、木材と畳の種類を変えて、落ち着きのある高級旅館風に仕上がっています。
トイレも広さの指定から、男性用と女性用の便器の位置や高さ、手を洗う場所など、あらゆるところが細部にこだわって作られていました。
トイレが一般住宅の作りじゃないんですよね。友人もこの家で一番こだわったところはトイレと言ってましたが納得です。
屋根や外壁や外構などの外観から、建具やニッチ、コンセントの位置などの全ての部屋の細かい部分に至るまで緻密に考えられた家です。
ハウスメーカーの展示場って現実感が無いじゃないですか。
普通に住むには広すぎるし、オプションも充実しすぎてますし、間取りも見せるための作りになっていて、住むイメージはしにくい。
友人の家は、住むイメージが出来る展示場と言っても過言では無いと思います。
(本人たちにそんなこと言ったら、全力で否定するとは思いますけど。)
リビングの吹き抜けに付けられたお洒落なシーリングファン、ピアノの配置の仕方、カウンターと食器棚、その前のテーブルスペースにマッサージチェア、絵の飾り方、建具の木材の使い方、採光を得るためのガラスの使い方など、見どころ満載の家。
住友林業で建てる人だけに限らず、見学会があるなら有料でも参加することをおすすめできる家だと思います。
とにかく家づくりのアイディアがすごいんですよ。
友人はこの家を完成させるために、数年に亘って色んなハウスメーカーのモデルハウスを見に行き、他県のものもたくさん見回ったそうです。そのほか、本や雑誌やインターネット、友人知人の話などあらゆるところから情報を集めて、家づくりを進めたそうです。
ブログ村の一条工務店カテゴリーの中で紹介されている家はたくさんありますけど、ここまでこだわった家は無いように思います。
というか、一条工務店ではここまでこだわれないと思うんです。
・こっちの部屋のドアノブはこれにしよう!
・ここの建具だけ木材を変えよう!
・ここだけ床の高さを変えよう!
・ここの壁に隠れた収納を作ろう!
・将来的に部屋を増やせる空間を作っておこう。
こんなこまかい注文できないでしょう?
(セゾンだったらできるのかな?)
住友林業の家でも出来ないことはたくさんあると思います。でも、一条工務店より選択肢が多いのは間違いないはずです。
一条工務店で建てて良かったこと
後編の話は住友林業で建てた方が良かった、という結論になりそうでしょ?
違うんです。
私があらためて一条工務店で建てて良かったと思うこと。
友人と違って、家の細部まで考えるのが面倒な私には、一条工務店が提案するぐらいの選択肢の数でちょうど良かった!ということです。
負け惜しみじゃないですよ。。。
うちの奥さんは細かいところまでこだわりたかったみたいなんですけど、私は家にそこまでこだわるのは面倒だと感じるんです。
あまりにたくさんの選択肢があると迷ってしまいます。
きっと営業さんや設計さんに「おすすめを教えてくれ~。」となりますから、結局、選択肢が多い意味が無くなると思うんです。
色んなアイディアや要望を実現できる住友林業は友人の家を見ていると、お金が高くて当然だな、と感じました。
私が住友林業を選んでいたら、そのポテンシャルを引き出すことなく、高いお金だけ払って終了。こうなっていたと思うんです。
家づくりの形はそれこそ建てる人の数だけあるんです。
そして家というものに大きな価値を見出すからこそ、ローンをしてまで、その対価を支払います。
住友林業と一条工務店が合う人
こういう人には住友林業が合う、こういう人には一条工務店が合うというタイプはこんな感じだと思います。
・とにかく家づくりには細部までこだわりたい。
・建具の木材を選べないなんてありえない。
・費用は惜しまないので性能だって追求したい。
こんな人には住友林業の方があっていると思います。
・間取りやオプションのことは考えたいけど、細部にはこだわらない。
・出来る限り標準仕様がいい家に住みたい。
・費用はかけられないけど性能がいい家に住みたい。
こんな人には一条工務店の方があっていると思います。
私は後者だったということです。
自分たちが何に満足感を得るのかということがポイントです。
私が住友林業を選んでいたとしても、友人の家のレベルで完成するのならば満足すると思います。
でも無理なんです。予算もですけど、そこまで家のことをじっくりとばっちりと考えるのが。
友人の家を見て、私がこの結論に至ったのは、私の価値観の問題だと思います。うちの奥さんはやっぱり住友林業最高!って感じですから、夫婦でも違います。
確かに建具一つを取ってもすごくセンスが良かったのは間違いないです。
でもそのセンスを私が持ってるかというと、持ってないんですよ。残念なことに。
まとめ
こだわりがある人しか住友林業で建てたらダメって話ではないですよ。
上でも書いたように満足感を得るポイントは人それぞれで違うのですから。
私は友人の家をあらためて見たおかげで、住友林業で建てるのだったら、これぐらいのこだわりを実現できないと、あのときの見積金額を支払うのはやっぱりもったいなかった、と実感しました。
一条工務店でi-smartという商品を気に入って、その中から仕様を選んで、全館床暖房や太陽光発電、外壁にタイルを付けられて、それが予算内で収まって良かったとあらためて思ったんです。
たくさんの選択肢が無くて良かったなんて、変な結論だなと自分でも思います。
でも家づくりって楽しくもあったけど、気に入る土地を探すのも大変でしたし、ローンの手続きも煩雑で、打ち合わせにたくさんの時間を割かれるのも事実です。
家づくりを進める上では、ある程度選択肢が絞ってあることは、悪いことだけでは無いと思えるんです。
そんな中でも自分が絶対にこだわりたいことは、営業さんや設計さんと話し合っていけばいいですしね。
住んでみてから思うのは、家づくりの途中に出来なかったことが、住み出してからできることも意外にあるということです。
家づくりの時間より、住んでからの時間の方が長いのですから、快適な空間を作るために色んな情報を集めて交換して、どんどん良い家にしていきましょう!